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大阪・関西万博 null2(ヌルヌル)がずっと見続けられる
2025年05月08日
大阪・関西万博で、ひときわ異彩を放つ外観で大変人気となっていると評判のnull2(ヌルヌル)
筑波大学准教授で、デジタルネイチャー開発研究センターのセンター長も務めるメディアアーティスト、落合陽一さんがプロデュースし、建築設計事務所NOIZが建築設計したパビリオンだそうです。
どんなパビリオンなんでしょうか?
多分言葉で説明するよりも動画を見た方が早いです。
コンセプト動画
外観が鏡張りになってますが、湾曲した鏡やウネウネと動く鏡などを組み合わせて映像世界が歪んで見える、という仕掛けになっているようです。
一般的に鏡というのはガラス板に金属膜を塗りつけたものですが、当然ガラス板、特に大きなサイズになるとかなり分厚いものですから、ウネウネと動くことはありません。
解説サイトを読んでみるとこの鏡は膜材で、背面からロボットで押したりひねったりしてみたり、ウーハースピーカー(音)で動かしてみたりしているそうです。
なるほど。
鏡の定義としては、『可視光線を反射する部分を持つ物体』らしいので、膜形状でも鏡ではあります。
そして、パビリオン内部では、なんとも形容のしにくい映像世界に没入できるようです。
ガラスと鏡とビジョンを組み合わせた空間。
身も蓋もないことを思い切って言ってしまうならば、遊園地とかにあるミラーハウスとデジタルサイネージを壮大に組み合わせてリアルタイムモーションキャプチャー的な技術を取り入れたようなものなのかなと思います。
まあ、そんなに単純な話じゃないことは十分わかってますが。
私達は普段、ガラスや鏡などを毎日のように扱いますが、そんな職業だからこそ、このnull2というパビリオンには少し興味を惹かれました。
まず、鏡がウネウネと動く、という発想がないです。
毎日実用的な鏡(つまり姿見とか鏡台とかということですが)を扱っていると、実態と異なる鏡像、しかもそれが動いているというのは、とても奇妙に感じ、『ペラペラの鏡やん!こんなんすぐ割れるやん!!』と思ってしまいます(笑)。
そして、内部も鏡張り+ガラス張りになっているわけですが、大きなガラスを運搬したり設置したりする立場からすると、『これ工事中、ガラスとか鏡にぶつかりまくりやん!!!』という変なところで心配してしまいました。
多分、このnull2を見たときに同じように思ったガラス屋さんはいっぱいいそうな気がします(笑)。
あまり何も考えずぼーっとしながらnull2を鑑賞したいですね。
多分時間制限なかったら座りこんでずーっと見ていられそうです。